平面を複素平面で表してみる. そうすると, 元の計算式は次のようになる.
とおくと, 時刻 の位置は,
となる. 時刻 で にいればいいので, , とおくと,
となる.
ここで, とおくと,
のもとで を最小化する
という問題となる. ただし, ノルムはL2ノルムである.
これは, の一般逆行列 を求めると,
となる. ベクトルの一般逆行列は,
で表せる. ただし, は の随伴行列 (転置して複素共役を取ったもの) である. したがって,
となる. 原点から平面に下ろした垂線の足というイメージを複素空間に拡張した感じかな.