No.620

平面を複素平面で表してみる. そうすると, 元の計算式は次のようになる.

とおくと, 時刻 の位置は,

となる. 時刻 にいればいいので, , とおくと,

となる.

ここで, とおくと,

のもとで を最小化する

という問題となる. ただし, ノルムはL2ノルムである.

これは, の一般逆行列 を求めると,

となる. ベクトルの一般逆行列は,

で表せる. ただし, の随伴行列 (転置して複素共役を取ったもの) である. したがって,

となる. 原点から平面に下ろした垂線の足というイメージを複素空間に拡張した感じかな.