No.100
あみだくじは置換とみなすことができる.
置換は複数のループから成り立っている. たとえば, , という感じである.
直列あみだくじの場合, この置換を2回繰り返すことになる.
ループが 個の異なる数字からなりなっているとすると, 置換を2回繰り返したとき置換は以下のようになる.
が奇数のとき:
同じ長さのループに変わる.
が偶数のとき:
の長さのループ2つに分かれる.
よって, 置換を2回繰り返したあとの が奇数のループは置換を1回行うときのループに戻すことができる. 単独のループでもいいし, 同じ のループを2つ組み合わせてもいい.
また置換を2回繰り返したあとの が偶数のループは同じ のループを2つ組み合わせることでのみ置換を1回行うときのループに戻すことができる.
したがって, 直列あみだくじが存在するための条件は, が偶数のループが偶数個存在することである.